旅の目的


ビールの旅といえば。。。ドイツ、イギリス、ベルギー、チェコ、アメリカ。。。

たくさんの場所が思い浮かびますが、なぜオーストリアのザルツブルクに来たか?

実はビアブルヴァード株式会社、12月上旬に新しいチャレンジをすることになりました。銀座6丁目、泰明小学校近くで極々小さな立ち飲みのビール屋を始めることにしたのです。店のコンセプトはまた次回にでもじっくりお話ししていくとして、この新店舗に向けて、改めてビールの注ぎ方やグラスの研究に来ているのです。

注いでいる動作だけならYouTubeでも見ることができる時代になりましたが、実際にビールを注いでいる、飲んでいる、そのシーンを目の当たりにすると、我々とは違うシステム、方法、ビールごとの注ぎ方の違い、どのくらいのサイズでどのくらいの時間をかけて飲んでいるか、、、そして8年前にヨーロッパを周った時には見なかった機器にも驚き、感銘を受けます。そして、どうしてそんな注ぎ方をしているのか考え、そこにどういったポリシーがあるのかを尋ねることは、自分がビールを注ぐことの礎となってきました。

さて、新店舗ではどのようにスーパードライを提供しようか考えています。サーバー(ディスペンサー)のシステムは?グラスは?注ぎ方は。。。?

星の数ほどあるビールのブランドを調べていくうちに、ザルツブルクの少し北にあるブルワリーが造るTrumer Pilsというピルス(ナー)のグラスが目に留まりました。0.3ℓ のラインが入った(すり切りいっぱいで推定350ccほどの)細長いグラスによるシャープな飲み口はグラスを研究しているという彼らの狙ったことなのでしょう。味わいはスッキリとしたライトなボディ、華やかなホップ香が特徴のラガーでした。このビールを味わうことこそがこの地を訪れた目的です。PB120443以前から細長いシャンパングラスにスーパードライを注いで飲んでみると、素晴らしく繊細で、シャープさが際立ち、非常に良さが出ると感じていました。このTrumer Pilsを飲んだ時にも同じような印象を受けたのです。

ビールを愛する古都ザルツブルクで、グラスについての新たなヒントを得た私は、現在電車に揺られ、次の目的地プラハへ向かっています。